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年上のカノジョ

第2章 複雑な気持ち

遥は週に2日、月曜と木曜に来る。この日は俺が部活がなくて、いつもより少し早く帰れるからだ。

最初は、部活なしでたくさん遊べる日に家庭教師なんて最悪だと思っていた。
でも、遥に教えてもらうようになり、今までわからなかったところが少しずつわかるようになってきたら、遥と勉強するこの2時間も悪くないと思った。

いや、むしろ最近では遥が来る月曜と木曜が楽しみになっていた。

遥は基本的には宿題を見てくれた。
塾の宿題に追われる友達を見てきた俺は、『家庭教師』も色々な問題集とか持ってきてひたすらやらされるのを想像していた。だから、宿題を見てもらえるのはありがたかった。

「学校の宿題も終わらないのに余計な物やらせたって身に付かないでしょ」

問題集とかいっぱいやると思ってた、と言った俺に遥は言った。

「まずは学校から出されてるもの、きちんとやりなよ。あたしも中学のときはそれだけで何とかなってたんだから」

それは遥が頭が良かったからだ、と言い返したかったが、だまっておいた。

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