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「そうだ。　れんちゃん、元気？」
「れんちゃん」というのは、りんちゃんの双子の妹の澪音（れのん）ちゃんの事だ。
「うん、元気だよ！」
「そっか。　良かった。」

「ねえ、隆兄。」
「ん？　何？」
「私の事、最初から気づいてたの？」
あ…。　言い逃れはできないな…。
「うん、最初から気づいてたよ？」
「じゃあ、何で言ってくれなかったの？」
「りんちゃんなら、気付いてくれるかな～、と思って。」
「え…、何かゴメン…。」
「いや、大丈夫だよ。」

「ねえ、また、「隆兄」って呼んでもいい？」
それは、ちょっと恥ずいかも…。
「それは、ちょっと恥ずかしいかも…。　じゃあ、２人の時以外は、「隆君」とか？」
「うん、分かった！」
あ～、可愛い～!!　…って、俺は従妹相手に何を考えてんだ…。
それに、りんちゃんの事を好き（？）そうな奴もいるしね…。（笑）　少し位勘違いさせておこうかな…。（笑）

「ねえ、りんちゃん…。」
「うん、何？」
「会えて嬉しいのは分かったし、俺も嬉しいんだけど、その…。」
このまま抱き付かれているのは、嬉しいんだけど、一人の男としてはキツイわ…。（笑）
「あっ、ゴメン…。」
頬を紅くしている彼女は、とても可愛らしかった。
「フフッ、じゃあ、俺は仕事あるから。　またね。」
「うん、バイバイ。」

こうして、りんちゃんと再会した俺だった。