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｢同じ班の子とか、学校の子は、その事知ってる？」
「全く知りません。　それに、バイトしている事も、担任の先生と家族しか知りません。」
「そうだったんだ。」
「はい。」

「それで、どうする？」
「あの、こんな事を言うのもあれなんですけど…。　あんなシスコン気味の従兄は置いていきたいです…。」
「アハハ…。　…まあ、今市がそれでもいいなら、行こうか。」
「えっ、確認するんですか？」
「当たり前じゃん。」
「隆君に聞いたら、絶対に｢俺も連れてって下さい｣とか言いますよ？」
「それでもいいよ。」
「え～…。」

私が反論している間に、NAOTOさんが隆君の所に言ってしまった。
「ねえ、今市。」
「はい？」
「俺達、これから他の所も見て回るんだけどさ。」
「えっ、じゃあ俺も連れて行って下さい！」

…やっぱりそう言うと思った。
「あ、鈴音ちゃんの言うとおりだ…。」
「え？　りんちゃんですか？」
「あっ、何でもない。」
「？　そうですか…。」
「うん。　…一緒に行きたいなら、皆に聞いてみて？」

そう言って、班員が固まっているところを指差した。