Love Days ~大好きなヒト~
第5章 双子の職場体験
「え、皆ですか?」
「うん。 皆が良い、って言ったら、来ていいよ。 …それなら鈴音ちゃんもいいでしょ?」
そう言って、NAOTOさんは笑顔で私を見た。
…あの優しい笑顔を向けられたら、断れる訳ないじゃん…。
「それなら…。 いいです。」
「…だってさ。 どうする、今市?」
「…聞いてみます。」
そう言って、隆君は皆の所に行った。
「あの、皆さん。 少しいいですか?」
そう、隆君が言った途端、一斉に皆が振り返った。
「何ですか?」
「俺も、皆を案内するのに付いて行ってもいいですか?」
「勿論です!」
皆は、そう即答していたが…。
「え~…。」
その固まっていた中で、唯一、それに反論をした子がいた。
それを聞いた周りは…。
「ちょっと! 折角今市さんが来て下さる、ってことなのに!」
「そうだよ! あんた、鈴音の肩を持つ気?」
「…当たり前じゃん。 双子の姉の味方して、何が悪いの?」
…この会話で、気付いたと思うけど…。
「…れん。」
「りん!」
そう、反対をしたのは、澪音。
「れんちゃん…。 何で、俺が付いてっちゃ駄目なの?」