Love Days ~大好きなヒト~
第6章 気持ちの変化
~Takanori Side~
今日、鈴音ちゃん達が職場体験に来てくれた。
鈴音ちゃんが来るのはいつもの事だけど、やっぱり嬉しくて…。
前にもNAOTOさんに言われた通り、やっぱり恋なのかな…。
「なあ、岩ちゃん?」
「えっ? あっ、はい!」
「…俺の話、聞いてた?」
「すみません、NAOTOさん…。」
「ま、良いけどね。」
俺は、何をやってるんだよ…。
そう思い、近くに会ったお茶を一口飲んだ。
「岩ちゃん、それ俺のなんだけど…。」
そう言われ、思わず吹き出しそうになってしまった。
「えっ!? すみません!」
「どうしたんだよ、ホントに…。」
「自分でも、良く分からないんです…。」
「まさか、岩ちゃんが本当に恋の病だったとはな~!」
そう言って、NAOTOさんは急に笑い始めた。
「ちょっ、NAOTOさん!? 急にどうしたんですか!?」
「だって、そうじゃん! 今日だって鈴音ちゃんと一緒にいるとき顔緩みまくりだし。 今市があの双子の話を持ち出すと、少しご機嫌斜めみたいな顔するし。」
「え、嘘ですよね…。」
「嘘言ってどうするんだよ。 …っていうか、自覚なかったの?」
「ないですよ。」
「うわ~、ヤバ。 ま、鈴音ちゃんも鈍感だから、多分気付いてないとは思うけどさ。(笑) 多分、あの様子だと双子の妹の…。」
「澪音ちゃんですよね?」
「そうそう! その、澪音ちゃんは、多分岩ちゃんの気持ちに気付いてるんじゃないかな?」