Love Days ~大好きなヒト~
第6章 気持ちの変化
「岩田さんは、りんに気持ちを伝えないんですか?」
「えっ…。」
「…知ってますか? この職場体験が終わって1ヶ月もしたら、りんはこのバイト終わりなんですよ?」
「…は?」
突然告げられた事に、驚くしかなかった。
「あれ、知らなかったんですか?」
「うん…。」
「チャンスは、残り約1ヶ月。 その間に、どうにかして気持ちを伝えて下さい。 …じゃないと、りんが可哀想だから…。」
「…えっ? 今なんて?」
「何でもないですっ! …では、私は帰りますね! 明日、最終日なので宜しくお願いします!」
「え、あ、はい…。」
「それでは、お先に失礼します!」
そう言うと、彼女は急いで帰って行ってしまった。
鈴音ちゃんが可哀想…?
どうして? 俺の気持ちと、彼女と、何が関係あるの?
…まあ、一回NAOTOさんに確認だな…。
「あの、NAOTOさん…。」
「どうした?」
「鈴音ちゃんのバイトって、いつまでですか…?」
「えっと…、1か月後まで。」
…澪音ちゃんの話は、本当だったんだ…。
「何だ? 急にどうした?」
「実は…。」
俺は、NAOTOさんに全てを話した。
今の自分の気持ちの事(要は恋の事)、澪音ちゃんに気付かれた事、「気持ちを伝えろ」と言われた事…。