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～Takanori Side～

スタッフの人から聞いた。　今日、ちょっと紹介したい人がいる、と。　どんな人なんだろう？気にはなるけど…。　まあ、行ってみれば分かるかな。

―事務所―
「皆、こっち来て！　もう、待ってもらってるから。」　どんな人かな？　
「はい、入って！」
「失礼しま～す。」　
そこで俺が目にしたのは…小柄な女の子だった。
「皆に紹介するね。　こちら、私の知り合いの黒崎鈴音ちゃん。」
「皆さん、初めまして。　今日からお世話になります、黒崎鈴音です。　宜しくお願いします。」
え!?　紹介したいって、この子の事!?　何か…見た限り、どう見ても学生にしか見えないんだけど…？　それに、ちょっと可愛いかも…。
立って挨拶をしてくれた彼女は、思っていたよりも背が小さかった。
「ちょ…、ちょっと待って下さい！　それってどういう…」
「まあ、簡単に言っちゃえば、もう１人のマネージャーって所ね。」
「あ、そういう事…。」
「鈴音ちゃん、初めてだからお手柔らかにね。」
「はい。　…っていうか、俺達女の子イジめたりしませんよ！」
「そう。　ならいいわ。　じゃあ、後は宜しくね。」
そう言って、彼女は行ってしまった。
「ねえ。」
「あ、はい！」
「一応聞いておこうと思うんだけど、俺達の事知ってる？」
NAOTOさん…、そんなに彼女に近付かなくても…。
「はい！　勿論です！」
「良かった～。」
何か…、俺も安心した…。（笑）
「あのさ…。」
「何でしょう？」
「俺達、君の事なんて呼べば良いのかな…？」
それ、俺も聞こうと思ってた。　臣さん、ナイス！
「鈴音で構いませんよ。」
「うん、分かった。」

「鈴音ちゃん、ちょっといい？」
「あ、はい。」
…俺も質問したかったな～。
「ちょっと失礼します。」
そう言って、彼女は行ってしまった。
「可愛いね～、あのコ。」
「ねえ、がんちゃん。　あのコどう思う？」
「え、俺っすか？　…可愛いと思いますよ。」
「だよね～！」
急に振られるからビビった…。