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それから、俺達はとあるスタジオに移動して、番組の収録をやった。　その最中、彼女はずっと俺達を見ていてくれた。　何故か、俺にはそれが嬉しく感じられた。　番組のスタッフに呼ばれると、すぐに行って、あの小さな体で頑張っている姿を見ると、何故か少し笑顔になれた。
収録も終わり、私服に着替えて帰ろうとした時、ふと彼女の姿が目に入った。　だから、俺は彼女の傍に偶然を装って行き、
「お疲れ様。」
と言ってみた。　すると、笑顔で
「岩田さん！　お疲れ様でした！」
と、返してくれた。　俺は、
「また、宜しくね！」
と彼女に言い、帰った。

彼女にとって、俺に返してくれた言葉は、単なる社交辞令みたいなものかもしれないけど、俺にはそれでも嬉しく感じられた。