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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

瀬川、佐野と狩野と・・・誰?
多分同じクラスの子。

「なんで、瑠依は騎馬戦でなかったの?四人で一チームだろ?」
「あー、うん。そうなんだけどね。俺と瀬川が同じチームだと支えが弱いって言われて・・・」

九条は俺を上から下に見下ろし鼻で笑う。

「今、バカにしただろ」
「いや、全然。」

ぜってー、バカにした。
そう言えば狩野足・・・

「九条?狩野足平気なの?」
「ん?ああ、捻ったって言っても軽くだし、痛みも無いみたいだから大丈夫だろ?痛きゃ支えの馬なんてできねーだろーし」

それも、そうか。
ま、無茶しなきゃ良いけど。
そんなことを考えていると競技開始の発砲音が聞こえ、応援の声がいっそう盛り上がる。
瀬川はどんどん相手のはちまきを奪う。
それに警戒する刑務官チーム。
どうやら狙いは瀬川になったらしく、大勢に囲まれる。

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