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特別刑務所(仮)

第17章 運動。

そんなこともお構いなしに瀬川はどんどん相手のはちまきを奪う、奪う、うばっ!
落ちた・・・

「瀬川!」
「ま、問題ないでしょ?」

な、なぜ冷静?
結構高いでしょ?落ちたの。
頭とかうったかなとか心配するでしょ?普通。

「九条ひどいよ!怪我とか」
「だから、心配ないって。ほら」

指をさされた方を見る。
どうやらうまい具合に落ちたらしく怪我はしてなかったようだ。
支え役の皆にごめんねーと謝っている様子が見える。

「本当だ。よかった。」
「それに、もしひどい落ち方してたら駒がすっ飛んでいく。」
「確かに。」

そうだね。
駒場さんなら瀬川が怪我したら黙ってなさそうだし。
でも、たまに過保護すぎるぐらい・・・

「・・・・・・」

瀬川たちを見つめていると視線を感じた。

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