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「元、まだわからないのならまたお仕置きが必要なのか？お父さんは悲しいよ。お前のような愚息が我が家の長男とはな」
「お父様、申し訳ございませんでした。お許しくっ」

頬をはたかれる。
じわーっとゆっくり痛みが広がる。

「そんな謝り方を教えたか？」
「・・・・・・・・・」

ゆっくりその場に正座をし額を床につけ謝る。
頭の上に重みが伝わる。
父に頭を踏まれているのだ。その力がだんだんと強くなる。

「痛いっ！痛い、痛い」
「そんな言葉入らない。謝っているんだろ？相変わらず反抗的だな。また地下室で躾ないとだめか？」
「ぃ・・・申し訳ございませんでした。」

やっとそこで気がすんだのか足を離す。
それでも、父の許しがあるまでは額を床から離すことはない。
すると、父の手が俺の髪を無造作に掴みあげる。

「この家で今一番偉いのは誰だ？」
「お父様です。」
「会社を、家を支えているのは誰だ？」
「お父様です。」
「お前たちが飢えないでいられるのは？」
「お父様のお陰です。」
「お前のようなクズにも優しく手をかけ恩恵をもたらしているのもこの父だ。恩を仇で返すように俺は育てたか？」
「いいえ」
「なら、なぜ歯向かう？えー？」


髪を掴む手にさらに力を入れ頭を上にあげさせ、そのまま勢いに任せ床に頭をうちつかせる。
それは何度も、何度も繰り返される。