テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

「貴様その目はなんだ?文句があるのか?」
「いえ・・・」
「はっ!いいだろう。最前線で戦わせてやる。」

なにがいいだろうだ。
言いなりにならない駒は不要ってことか。
俺はこんなとこで、こんな下らない作戦で、こんな糞みたいな上司のために死ぬわけにはいかない。

「総員配置につけ!直ちに作戦を実施せよ!」

先輩刑務官の指示にしたがい俺たち候補生は動き出す。
俺も、始めて扱う拳銃を握りしめ、B地区を目指した。
たどり着いたそこはすでに血の海・・・
おそらく昨日もここで・・・

辺りを見渡すと子供の頭部が転がっていた。

「・・・・・・負ければ俺もこうなるのか?」

答えが帰ってくるわけのない質問を一人呟く。
遠くで発砲音が聞こえる。
始まったんだ・・・

「・・・はー。さて、行くか。」

俺は俺の仕事をするまで。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ