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特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

長い一日が終わり、戦況確認で知ったが、俺の思った通り数人の候補生が死んだ。
無惨にも仲間の援護射撃に当たり亡くなったものもいたそうだ。
俺はなんとか無事に乗りきった。
誰も殺すことなく・・・
そう、その日であったのが子供と言うだけで俺は引き金を引くことができなかった。ただ、いつまで人の心が残っているのだろうかとこの日から深く思うようになった。
生き残った候補生の中には殺した人間の数を自慢し合うものまで出てきていた。

「先輩・・・やはり作戦を変えるべきではないですか?」
「またか?作戦に変更はない!政府が知りたいのはお前らの力量だ。死んだやつらはそこまでだってことさ。わかったらさっさと寝ろ!明日も早い」

作戦に不満は残る。
ただ、どうにもならない。
半ば不満げに先輩の指示にしたがいその日は寝ることにした。

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