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特別刑務所(仮)

第18章 刑務。

寝ていると何人かの候補生は魘され、飛び起きるものもいた。
今まで殺人なんて、ましてや拳銃を使うなんてしてこなかったんだ。当たり前だ。

「はー。これじゃあ、寝れないな・・・」

耳に入る叫び声がまるで死んでいく人間の声に聞こえその日あまり寝るまもなく朝を迎えた。

「おい。九条!お前知ってるぜ?子供を逃がしたんだろ?」
「・・・」
「先輩に言いつけたらどんな制裁が待ってるのかな?」

数人の候補生が俺に絡む。
どうやら昨日の事を知っているようだ。
相手にすればさらにうるさくなることは想像がつく。相手にしないのが得策か・・・

「おいおい、シカトか?」
「ちっ!おい!聞こえてんだろ?」
「・・・こ」
「おーい!君たち!ミーティング始まるよ?早くいかないと!」

さすがにしつこく何度も迫られついキレかかるとこちらに一人近づいてくる。
その人にミーティングだと知らされ俺に絡んでいたやつらは離れていった。

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