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特別刑務所(仮)

第20章 現在。

スウェットに着替え九条のところへいく。

「九条・・・怒ってる?」
「怒ってないよ。ほら」

手渡されたのは粉薬。怒ってるよね?これさっき言ってた激苦のだよね?


「ね、俺やっぱ粉・・・」
「それしかないんだもん。それが飲めたら良いものあげるからほら頑張って。」

粉薬を睨み付け意を決し口に含む。
苦味が一気に口に広がる。
それを我慢しつつ水で流し込む。
しかしやはり粉薬、口の中にさりげなく残る。


「飲めた?口開けて。」
「うー。苦い」

九条が飲めたか確認するため口を開けさせる。
飲みきれたのを確認するとよしよしと頭を撫でる。


「いい子だね。今日は学校休んでいいよ。」
「うん。ところで何くれるの?」
「ん?ああ。ちょっと待ってて」

九条に言われ俺はソファーに座り待つ。

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