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特別刑務所(仮)

第20章 現在。

九条を待つ間に瀬川が迎えにきた。
とりあえず体調不良で休むと伝えると、大丈夫?と何度も聞かれやばくなったらすぐに和を呼ぶんだよと念を押された。


「ふー。薬効いてきたのかな?大分楽になったなー。これじゃあずる休みみたいだな。」


リビングに戻りソファーに座り直しながら呟く。

「瑠依、お待たせ。」
「なにー?」
「熱いから気を付けろよ。」


手渡されたのはマグカップ。
中には牛乳。

「ホットミルク。蜂蜜入りだから瑠依好み。」
「わぁーい!いただきまーす。」

熱いからいっきには飲めないけど、すごく甘くて、すごく体が暖まる。

「おいしい?」
「へへへ。甘いー」
「よかったね。俺も味見させて」
「んっ・・・ん、」

コップを差し出そうとした俺を他所に九条の舌が口に入ってくる。

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