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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

「・・・っと、こんな感じ!伝わった?」

一通り話し終えたらしく俺に笑顔を向ける。

「要するに、存在理由ってこと?」
「うーん、そーね。俺も和もにたもの同士だから。両親からの期待って言うプレッシャーと、兄弟達との軋轢とかそういうのが重なるって言うのかな」

さーてと、と言って瀬川はベンチから立ち上がり帰ろうかと、来た道を二人で帰る。
いつもよりも少しゆっくり。


「なー、瀬川・・・
そう言えば、何で駒場さんはここのシステムを教えたんだろ?だってそんな話し聞いたら悪さしちゃわね?」
「んー。和も、多分考えあってだとは思うけどー」

なんでだろーねー?と笑う。
本当に謎だらけだ。九条は俺に教えてくれなかった。多分増田さんも狩野は言ってない。
もし、俺のこの嫌な感じが当たるなら次にここをでるのは瀬川だ。


「るーちゃん!そんな怖い顔しーないのー!」
「ふぇ?」

俺の両頬を持ち口角を上げるようにつねる。
さ、笑って笑ってと言う瀬川は相も変わらず笑顔いっぱいだった。

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