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特別刑務所(仮)

第22章 瀬川。

もうそろそろ、家につくと言うところで駒場と九条がこちらに向かい歩いてきていた。
話を聞くと俺たち二人の帰りが遅いから心配してくれていたらしい。
ま、心配してたんだからねと素直に言う駒場に対し九条はただ、おせーよと言うだけ。

「心配は?心配!」
「はいはい。心配でした。これで良いか?」
「心を込めて!もう一度!」

調子に乗り九条に言うと、それ以上横で喚くなら今すぐその口を塞ぐぞと言う。

「ご、ごめんなさい。」
「・・・心配だったよ・・悪いか」

素直に謝ると九条はボソッと呟き俺の頭に手をのせる。
それにつられ九条の方をみると夕焼けで顔が赤くなってるように見えて、照れてるみたいでなにか新鮮だと感じた。

「元、顔真っ赤。」
「はっ?!ばっか!赤くねー!」
「そうだね、それは夕日のせいだもんね」
「和、ダメだよーからかったら」

あー、もう!うるせー!と、九条は俺たちの前を歩く。

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