テキストサイズ

特別刑務所(仮)

第8章 狩野。

なかなかいいんじゃない?と木下は増田に振るが増田の顔はいまいちと言うような顔をしている。

「やっぱり、下がな。」
「んー?あー。仕方ないよ。男の子だもん」

木下と増田の目線は俺のものにピンポイントで向けられる。
それを隠すように上に手を被せる。

「ワンサイズ大きくする?そしたら気にならないんじゃない?」
「この見えるか、見えないかが気に入ったんですけど・・・」

んーと唸りながら考えていると奥から店主が出てきた。

「木下さん?今日も買い物ですか?」
「きょうはーうちの子じゃなくてこの子にねー」

木下は店主にそう言い俺を指差す。
店主が俺を見て理解したらしくまた奥へ行き直ぐに何かをもって戻ってきた。

「これ、着けてあげてみてください。」

店主は木下に持ってきたものを手渡した。

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