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特別刑務所(仮)

第8章 狩野。

「ご・・なしゃい」
「ん?」
「ごめんなさい」

やっと絞り出す。

「んー良いよ。でももう次はないよー」

木下の言葉に懸命に頷く。
リングを外すが未だ出さない。
恐らく良いと言うまで我慢させているのだろう。
どちらにせよ地獄だ。

「クス。良くできましたいいよ。」
「んっ!」

木下が佐野のものを軽く弾く。その瞬間に大量に吐き出す。

「良い子だね。あ、そうだ練。」
「?」

まだ少し痙攣する体を起こす佐野。
そんな佐野をいとおしそうに見つめる木下。

「そんな怯えなくて良いよー。棚からお薬とってきて。」
「ピンクの?」
「ん?そう。」

佐野は木下に言われ部屋の隅に置かれる棚から薬を取り出す。
それを木下に手渡す。

「さてと、夕日君スパンが長いよ。それじゃあ明日学校でもそのままになるよー?それは嫌だろ?このお薬飲んで頑張ってね。」

そう言うと訳のわからない薬を口に入れられる。
甘味のあとに少し苦味が伝わる。

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