
保健性活委員
第1章 運命のくじ引き
「おーい!全員くじ引いたかー?」
全員緊張のおももちで手に握ったくじを見つめている.........
「よし!引いたな!
じゃあ開けー
紙に○が書いてあったやつは正直に名乗り出ろよー」
先生の声を合図に皆開き始める
私も何も書いてないことを願いながら、少しずつ開く
だが、その願いもむなしく紙にはでかでかと赤い丸が描かれていた
嘘.....
「沙織ー、どうだった?」
私の幼馴染の佐野 朱理(さの あかり)が話しかけてきた。
「.........。」
「えっ?....まじで?嘘」
私も信じたくないよ...
「.....うん」
どうしよう...
「誰だー?
名乗りでろー!!」
はぁ、本当無理だよ....
女子は丸が書いてないことを喜び、男子は書いてないこと残念がるなか
私は先生のもとに重い足取りで進む....
なんで、この紙を引いちゃったんだろう....
泣きそうになりながら、担任の後藤先生に話かける
「先生....私...]
精一杯言葉を搾り出しながら、赤い丸の書かれた紙を差し出す
「おっ!白石!
残念だったな!まあ頑張れー」
大笑いしながらA4の紙を3枚ほど手渡された
う..うるさい...
先生の大声にクラスの全員がこっちを注目する
私、目立ちたくないのに!先生の馬鹿!!
