
保健性活委員
第3章 ふたりで
『え?』
ドタガタバッタン
ベッドから逆さに落ちたが、そのまま話し続ける。
「いや、あの、もしかして白石さん!?」
『はい、いきなりすみません』
いきなり電話の先の主が変わったことが衝撃すぎて、普通の会話もままならない。
「いや!どどどうしたの?」
『あの、今日吉永先生に
昨日の振り替え活動を今週中にするようにって言われたので
金曜日に活動するって伝えたくて』
今日の呼び出しってHIのことだったのか!
「あ、ごめん...わかった。金曜日ね」
『はい、よろしくお願いします』
「........」
『.......』
え、どうすれば.....
「じゃ、じゃあ」
『あ、はい』
ポチ
........手の汗がすごい。
バクバクの心臓のまま、なんとなく今切ったばかりの携帯を見つめる。
そして、その液晶が黒く染まると布団の中に潜り込んだ。
口角が上がってる顔を布団に押し付けながら、あることに気付いた。
布団からガバっと起き上がると衝撃でベッドの上に放り出されていた携帯が落ちて行った。
「金曜って明日じゃねーか!」
