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保健性活委員

第3章 ふたりで


教室にトボトボ戻りながら、私は気付いた。


「今日って、木曜日じゃん..... 」


先生は今週中にって言ってた。ということは、もう明日しかないってことだ.....


「どうしよ...... 」
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暖かい布団で浅い眠りを貪っていると、携帯が鳴った。


面倒くさくて無視をしようと、再度掛け布団に頭を潜らせる。


だが、携帯は一向に鳴りやむ気配がない。


「.....うるせぇ」


わかっている。この音はあいつからだ。

出なければならないと悟り、携帯に手をのばした。

「.....なんだよ」


『お前なに帰ってんだよ』


「は.....なんだよ」


俺が学校サボるのなんていつものことで、わざわざ電話するほどのことでもない。

今日なんかあったっけ?

HIは終わったばっかだし、試験でもねぇ、あとは..... だめだ、寝起きの頭で考えても無駄だ

「今日なんかあったっけ?」

正直に聞いた


『吉永に呼び出されてたんだろ』

.....

「あー、そういや..........で?」


先生に呼び出されんのもいつもだ、ますますわかんねぇ

「おい」


いっこうに返事がないため、切れてないか確認する

切れてねぇ

「おい、なんだよ」

少しイラっとして、もう一度返答を促す

すると

『あ..はい!』

声が...........違う......!?


聞いたことのある声に、布団の中から飛び起きる。

だが、なにぶん寝起きの頭だ。事態を把握できない。

「〇★×#$?!」

言葉にならない声を発した。

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