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保健性活委員

第5章 乗り越えるため



「今日は解散!!」


本日の授業は終了した。




私は朱理が言う通り、2時間目の授業から教室に戻った。





いつも通りに授業を終えて、荷物を片付ける。




「白石さん」




後ろから声をかけられて、振り返ると高野くんだった。



そうだ。今日はHIだ。


手に持っていた筆箱をしまう。


「お待たせしました。活動室行こうか。」



少し、目線を泳がせてから高野くんは何も言わずに歩きだした。



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急に倒れた白石さんを抱えて、屋上から廊下を走る


まだ早い時間で、朝練の生徒くらいしかいない校舎は静かで、俺の不安にますます拍車がかかった


急いで1階の保健室に着いた時には、肩で息をして、指先や腕は有り得ない汗をかいていた


保健室のドアに手をかける


「..っくそ!」


開いていない


確かにこの時間じゃ開いていないだろう


何でもっと早く気が付かなかったんだ


職員室は真逆で、棟が違う


早く白石さんを.....


「...どうしたの?」




真後ろからの声に弾かれたように振り向く



「高野と沙織? 何があったの?」




白石さんの友達、佐野がいた



「白石さんが急に倒れて、屋上で、俺が近づいたら!」



パ二くる俺の話を聞きながら、白石さんのおでこに手を当てると何度か頷く



「大丈夫」



佐野は苦笑いを浮かべ、俺を落ち着けせ、職員室に先生を呼びに行った


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