
片思い
第3章 切ない思い。
7月半ば
今年は異常だ。 あり得ないほど熱い。
中学校なのでクーラーなんてない。
みんな、下敷きで扇ぎながら授業を
うけていた。
私も、下敷きでパタパタしている。
いつものように彼をみる。
私は、驚いたさ!
下敷きで扇がず何気ない顔 をして
授業をうけている富岡くん。
汗ひとつかいていない。
そんなとこにも惚れてしまう私。
そして、ふと思った。
なんで、今まで毎日見てるのに1回も
目が会いそうにならないんだろう…。
私のこと全く見てないのかな…?
胸の奥にポッカリ穴があいたような
孤独感だった。
凄く切なかった。
あなたは私を見てくれないの?
