
片思い
第2章 自問自答
あれから、富岡君のことを毎日見てる。
話したことは一回もない。
芽衣にもまだ、話していない。
だけど、見てるだけで幸せだった。
私の知らなかった富岡くんのことが毎日
見ているうちにだんだんわかってきた。
富岡くんは、女子とあまり話さない。
話しかけられても一言で返す。
こういった感じだ。
「ねぇねぇー、太田くんってかっこいい
と思わない?////」
ヒソヒソと友達がはなしかけてくる。
「あたしも、おもったぁ!」
仲のいい女子5人ほどでガールズ
トークの始まり。
太田くんはモテてる。
でも、やっぱり富岡くんの方がかっこいいな…。
「ねぇ?富岡くんもかっこよくない?」
あえて、冷静に言ってみた。
内心ドキドキが止まらなくて不安だった。
「んー… 普通じゃね?…」
「そーでもない(笑)」
「フツーじゃん。」
私は、驚いた。
富岡くんをかっこいいと思っているのは
私だけなの!?
ますます相談しにくくなった。
きっと、私がみんなに話したら…
スッゴク驚いて騒ぎになるかも…
恋なんてしないよって言い張ってたもんな…
秘密にしておこう。
