テキストサイズ

私は官能小説作家の素材

第4章 関係と役目

「真菜ちゃんも読んでみて!なんか、読みづらいのよ」


赤く尖った爪が、カチャカチャとキーボードを走っていく。

「ほらぁ」


そう言って、私の顔の前まで持ってくる。真菜は、起き上がって読んでみると…昨日私がされた様な事を書かれていて、ドキっとする。

しかし、前読んだ作品とは異なるような感じになっていた。


これって…私のせいなのかな…。



「確かに…雰囲気違いますね」

「だよね!なんか初々しいっていうか…。書き方変えたの?」


ケイスケはうんとも、すんとも言わず、固くなに口を閉じている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ