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私は官能小説作家の素材

第5章 本心

「じゃあ、気晴らしにどっか行くか」


最高の答えを言ってくれた。もう私の本心、見や破られても可笑しくないかも…と一人で呟く。


「照れすぎじゃない?」

「ふぇっ?」


手を当ててみると、ロッカーの中にいたときよりも顔がまっかっか。また熱くなっているのがわかる。


あぁ…こりゃヤバイ。いろんな意味で。


「最近、顔が赤くなること多くないか?また、風邪とかで倒れても俺助けられねぇよ」


あれ、そっち?

意外とケイスケって鈍いのかな。いや、まさかの演技かも…。演技だったらかなり意地悪なやつだけども。


「別に…っ。もう倒れたりなんかしないし」

「意地っ張り」

「何ですか!!嫌味ですか?」

「あーじゃあ、いかないって…」

「だめだめっ!!…す、すみません」

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