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妄想はご自由に

第4章 現実はツライ

なんか疲れて妄想すらできない。
こんなとき、木村さんの笑顔がみたい。
一緒に並んで、一緒に食事して

トボトボ歩くと昔通った喫茶店が目に入った。夜はピアノの生演奏が聞ける。

私は店内に入ると、空いてる席に着く

「久し振りですね」

マスターが水とお手拭きを持ってきてくれた。

「また、ピアノの弾いてくれますか?
プロムナード好きですよ」

「もう何年も弾いてませんから」
私は苦笑いしてカフェオレを注文した。

このお店は新人のころ、先輩に怒られては、ここでカフェオレを飲んだ。
ピアノの音色が優しくて

・・・。 ?

「もう生演奏は止めたんです。」
今度はマスターが苦笑いしてカフェオレを差し出された。店内に流れる曲はCDだ

少し残念

「でも、クリスマスコンサートするので、良かったらどうですか?」
マスターがチラシをくれた

(ラストコンサート)と書かれていた

ニッコリと笑うと、年内で店を閉めると教えてくれた。有名なコーヒーチェーン店にするらしい。

なんかポッカリと穴が空いた気がする。

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