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妄想はご自由に

第5章 優しい時間

翌日の会議は絶好調だった
プレゼンを部長に誉められたのだ

ひょっとしたら
年明けから始まるプロジェクトを任してくれるかも
木村さんが笑顔でVサインしてきた
私もVサインで返す

「よく頑張ったな」
課長がニヤニヤして近づいてきた

「まぁ、これで俺がいなくても大丈夫だな」

「いつもお世話になってません」
サポートしてくれてるのは知っているが、
どこか嫌味っぽい

 あれ? 課長ちょっと元気無い?

「ブラックな」
120円渡された

課長はスタスタとフロアに戻った

やっぱムカツク

自販機は通りすぎていた
仕方がなく来た道を戻る

嫌なら嫌って言えばいいのに
今度、こそ投げ返してやる

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