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妄想はご自由に

第7章 日常はこんなもの

居酒屋を出て駅に向かう

フラフラと千鳥足の私を支えてくれる人
その優しい腕に持たれながら
うつむき加減で歩く

このまま

  もう少し このままで

 好きです

     奥さんより貴方を

ホームに着くと
ぎゅうぎゅうの満員電車がきた
彼が優しくガードしてくれる

最近気付いたの
  なんか 違うって
私が振られた時から
  妙に優しい
        不自然な優しさ

「もう大丈夫です
 一人で歩けます」

私は一人ホームに降りた
足取りは重いけど
この気持ち絶たなきゃ

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