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妖魔滅伝・団右衛門!

第5章 悠久と団右衛門

 
「だが、八千代が提案に乗らなければ、嘉明は永遠に退魔師の慰み者だ。あの男に桜のように色付く胸を摘まれ、白磁のように滑らかな肌を汚され、若い肉棒をしゃぶり尽くされ、愛を深く知らぬ秘部を犯され……新雪の体は既に無神経な足跡で泥にまみれ、誰をも平等に照らしていた太陽の心すら、傾き始めている」

 焦らすようにじわじわと動きながら、悠久は強く問い掛ける。

「八千代は、それを許すのか?」

 すると八千代は、悠久の首に両手を回す。

「……許す訳が、ないだろう!!」

 八千代の両手は憎しみのまま、悠久の首を締め上げる。そして腰を押さえる悠久を振り切り、怒りと共に欲を爆発させて体を上下に動かした。

「あやつだけは許さん! 皮膚を丸ごと剥ぎ取り、肉を千切って心臓を踏み潰してくれる!!」

 中で爆ぜる悠久を搾り取り、八千代も目を見開き内股を痙攣させる。全身に走る絶頂に八千代が手を離すと、悠久は咳き込みながら口角を上げた。

「安心しろ。仮に儂が嘉明を抱いても、儂と八千代は同じなのだ。つまり儂が嘉明に触れる時、八千代も嘉明に触れている。嘉明は、ただ一人のものよ」
 

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