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妖魔滅伝・団右衛門!

第11章 あとがき

 
 一方の団右衛門は大柄で怪力がウリです。が、この作品ではそこをウリにしても上位互換である八代が控えているので、あまり特徴を押し出しはしませんでした。しかし史実の団右衛門もパワーキャラのようで、漢詩をたしなむ知恵があったりとギャップがあるので、技術系キャラでもありかなと思っています。

 この作品の団右衛門は高慢ちきで嘘つきですが、最終的にはすごく成長したと思います。嘉明を騙してまんまと抱き、それを後に謝っていますが、実はあれ、謝らせる予定はありませんでした。キャラの思うがまま書いていたら勝手に謝りだしたので「あ、団君謝るんだ」と私自身が一番驚いたんですよ。男を上げたのだと思います。

 史実ではこれから厳しい戦いや諍いが二人を待ち受けていますが、ひとまずこの話の団君と嘉明のお話は終わりです。機会があれば関ヶ原や大坂の陣の顛末も書いてみたいですが、今はまだ幸せな二人を感じていたいと思うので控えておきます。

 今回は堂々と時間も歪んでいますし、ほぼ名前を借りただけのストーリーですが……嘉明や団右衛門の名前だけでも覚えていただけたら、それだけでも嬉しいなと思います。

 さて、ここまでお読み下さりありがとうございました! 次回作がどんな話になるかはまだ未定ですが、お付き合いいただけたら嬉しいなと思います。

2015/01/16 むさし
 
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