
妖魔滅伝・団右衛門!
第1章 夜討ちの退魔師団右衛門
八代は団右衛門に注意を払いながらも、嘉明に刺激を与える。首を絞められ息もままならない状態での責め苦だが、熱が支配する体は異常なまでの快楽を伝えた。
「これだから守る戦は苦手なんだ……ったく」
八代は嘉明の精を得て、回復と反撃を狙っている。それは分かっているが、嘉明を人質に取られた時点で策は無意味だった。いくら団右衛門が早く一撃で八代の心臓を貫こうとも、八代の手が嘉明の首を手折る早さには敵いそうもない。
じくじくと淫らな音が漏れ、苦しみと悦に入る声が欲を引き立てる。八代の腕に翻弄され乱れる嘉明の姿は、不謹慎だが団右衛門の下腹部にも響いた。
「――ああ、やりにくい!」
団右衛門は地団駄を踏み、頭を掻きむしる。その苛立ちの原因を察した八代は、嫌味な薄い笑みを浮かべた。
「さあ、嘉明……儂に力を寄越せ。あの俗物な退魔師を葬り去る、妖の力を!」
「んっ……うぅっ!」
鈴口を丹念に擦られ、嘉明はたまらず達してしまう。八代は白濁を手のひらに取ると、それをずるずる音を立てながら舐め取った。
するとその瞬間、八代の傷が塞がっていく。その上、禍々しい気配が一気に膨れ上がった。
