
A heart and wound
第6章 揺らぎ
…作り笑い。
もう何年の付き合いだと思ってんだか。
そんな笑い方、無理してるってすぐ分かるに決まってるでしょ?
…大野さんの心の中で、どんな変化があったのか分からないけど。
誰かに…それも潤に、翔さんへの想いを告げるなんて。
何…考えてる?
メイクを終えた大野さんが楽屋に帰ってくるとすぐに、撮影が始まった。
「じゃあ大野くん、二宮くんに後ろから抱きついてもらえる?」
大野さんが、俺の後ろにまわって、俺に抱きついた。
智「こうですか?」
そう言った大野さんの頬が、俺の頬に触れる。
和「くすぐったいんだけどー」
そう言って笑って、肩をすくめると、
智「我慢してよー」
と言って、大野さんは後ろから俺をくすぐってきた。
「いいねぇ〜!そういう自然体な感じ!」
そんな俺らの様子を撮影するカメラマンさん。
和「んふふふ…やめろってっ!!」
そう言うと、大野さんが、俺をくすぐる手を止めて、耳元で俺に囁いた。
智「ニノ…俺に聞きたいこと、あるんじゃない?」
和「…えっ⁈」
振り向くと、すぐ近くに大野さんの顔があって驚いたけれど、目が合ってしまい、そらすことが出来なかった。
大野さんも、妖艶な笑みを浮かべて俺を見ている。
「…はい、オッケー。ちょっと休憩しよっか!いやぁ〜…最後のカットとか、すごいよかったよー!」
大野さんは、俺からパッと目を逸らして、
智「本当ですか?ありがとうございます。…ほら、ニノ休憩だって、行こ。」
立ち上がり、何もなかったかのように俺に声をかけた。
和「う、うん…」
その後も、順調に撮影は進んだ。
インタビューの時も、大野さんは拍子抜けするくらい、いつも通りだった。
もう何年の付き合いだと思ってんだか。
そんな笑い方、無理してるってすぐ分かるに決まってるでしょ?
…大野さんの心の中で、どんな変化があったのか分からないけど。
誰かに…それも潤に、翔さんへの想いを告げるなんて。
何…考えてる?
メイクを終えた大野さんが楽屋に帰ってくるとすぐに、撮影が始まった。
「じゃあ大野くん、二宮くんに後ろから抱きついてもらえる?」
大野さんが、俺の後ろにまわって、俺に抱きついた。
智「こうですか?」
そう言った大野さんの頬が、俺の頬に触れる。
和「くすぐったいんだけどー」
そう言って笑って、肩をすくめると、
智「我慢してよー」
と言って、大野さんは後ろから俺をくすぐってきた。
「いいねぇ〜!そういう自然体な感じ!」
そんな俺らの様子を撮影するカメラマンさん。
和「んふふふ…やめろってっ!!」
そう言うと、大野さんが、俺をくすぐる手を止めて、耳元で俺に囁いた。
智「ニノ…俺に聞きたいこと、あるんじゃない?」
和「…えっ⁈」
振り向くと、すぐ近くに大野さんの顔があって驚いたけれど、目が合ってしまい、そらすことが出来なかった。
大野さんも、妖艶な笑みを浮かべて俺を見ている。
「…はい、オッケー。ちょっと休憩しよっか!いやぁ〜…最後のカットとか、すごいよかったよー!」
大野さんは、俺からパッと目を逸らして、
智「本当ですか?ありがとうございます。…ほら、ニノ休憩だって、行こ。」
立ち上がり、何もなかったかのように俺に声をかけた。
和「う、うん…」
その後も、順調に撮影は進んだ。
インタビューの時も、大野さんは拍子抜けするくらい、いつも通りだった。
