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A heart and wound

第6章 揺らぎ

雅「ふふ、知ってるー♡」

翔「あ、言わせたな!…もう、雅紀なんかしらねー!シャワー浴びてくる!!」

翔ちゃんは、そう言うと、また立ち上がろうとした。

翔「…痛っ!!」

雅「…仕方ないなぁ。」

俺はベッドを下りると、ヒョイっと翔ちゃんを抱き上げた。

翔「ちょ、おろせって!!」

雅「大人しくしなさーい。…体洗ってあげるから♡」

翔「自分で洗えるって!!」

雅「なーに言ってんの、自分で立てなかったくせに。」

それでも騒ぐ翔ちゃんの唇を塞ぐと、顔を真っ赤にして大人しくなった。

そのまま、バスルームに連れて行き、イスに座らせた。

雅「大丈夫?しんどくない?」

翔「だ、大丈夫…///」

少し照れた様子で、下唇を軽く噛み、上目遣いで俺を見上げる翔ちゃんにドキッとした。

雅「…もー反則!!」

翔「うわっ!」

思わず、翔ちゃんを正面からギュッと抱きしめた。

体を離すと、恥ずかしそうに俺を見つめる。

雅「やさしーく、洗ってあげるね♡」

翔「やな予感しかしないんだけど…」

俺は、ボディーソープを手に垂らして、翔ちゃんの右手の指の先の方から、ゆっくりと洗い始めた。

下を向いて、くすぐったそうに目を細めて、プルプルと震えている。

息が上がってきているのを、必死に堪えている。

胸に差し掛かり、突起のまわりを焦らすように洗い、最後に爪をそこに引っ掛けた。

…もちろん、わざと。

翔「…んっ…はぁッ…」

雅「あっれー?どしたの…えっろい声出して。俺は、ただ翔ちゃんのために体洗ってあげてるだけなのにー。」

そういいつつ、手を下へと移動させる。

翔「わざと、だろっ…んッ…」

雅「えー?」

内腿に差し掛かり、一際体が強張る。

翔「も…まさきッ…あッ…ふ、普通に洗って…」

雅「普通に洗ってるよ?」

翔「んッ…ふ、あッ…」

足首を掴んで、上に上げると、丁寧に洗い上げる。

翔「ちょっ、はずッ…んっ…///」

翔ちゃんの唇に、触れるだけのキスを落とすと、頬を赤く染め、黙ってしまった。

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