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A heart and wound

第1章 想い

あの日…2人での仕事だった。

仕事を終えて、その日は雅紀の家で飲むことになり、雅紀の家に2人で帰った。

話も盛り上がって、いつものように楽しい時間だった。

翔『…わ、もうこんな時間かー!もうそろそろ帰らないとな。』

雅『…か、帰るの?今日、もう遅いし、泊まってけば⁇』

翔『相葉ちゃんも明日早いだろ?悪いし、いいよ。…お酒のんでるから、かずっ…にのに迎えにきてもらうわ。相葉ちゃん家、知ってるよね?』

雅『…俺より、ニノがいいの⁇』

翔『…え⁇』

気付いたら、ソファに押し倒されていて、唇に柔らかい感触を感じた。

…一瞬なにが起こったか、分からなかった。

唇をゆっくりと離した雅紀は、今にも泣きそうな顔をしていた。

雅『…翔ちゃん、俺、翔ちゃんのこと、好きなんだ…』

そう、告げられた。

雅『…翔ちゃんが、潤くんのこと好きなことも…ニノとの関係も知ってる。…ずっと見てたから。それでも、翔ちゃんのこと、忘れられない。』

雅紀の目から涙が零れた。

何度、俺は知らない間にこの人に涙を流させたんだろう?

…俺は、この人からたくさんのものをもらってきた。

辛い時でも、笑顔でいれたのは、この人のおかげだった。

…俺は、この人に何を返せる?

俺は、雅紀の頬を伝う涙を指で拭った。

俺のその行動に驚いている雅紀の頬を手で覆い、雅紀の顔を引き寄せ、キスをした。

唇を離すと、雅紀は呆然と俺を見つめていた。

雅『な…んで⁇』

翔『…俺、多分まだ潤のことが好きだよ。でも、今、相葉ちゃんのこと、愛したいって思った。…だから、俺と付き合って…下さい。…だめ、かな⁇』

雅『…翔ちゃん、ずるいよ。俺が、断れるワケないじゃん。』

そう言って、いつもみたいなひまわりみたいな笑顔で、雅紀は笑ってくれた。

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