
A heart and wound
第6章 揺らぎ
舌で、上唇と下唇の間をなぞられ、思わず唇を開くと、その隙間から智くんの舌が入ってきた。
翔「…ん、や…ぁ…」
逃げる俺の舌を捉えて、絡めてくる。
抵抗して、胸を手で押し上げると、その手首を掴んで、上で一つにまとめ上げられる。
翔「ふっ…くッ…ん…や、めて…」
俺の声を無視して、執拗に舌を絡めてくる、智くん。
クチュクチュという舌を絡める音が、耳に届く。
翔「あッ、や…」
智くんの手が、俺の服の中に入り込んできて、脇腹に触れた。
だ、誰か…早く来て!!
ギュッと目を瞑った。
その瞬間、体が軽くなって、手首の拘束も解かれた。
ゆっくりと目を開くと、目の前に…にのが智くんの胸ぐらを掴んで立っていた。
和「何やってんの!大野さん!」
智「…邪魔しないで、って言ったじゃん。」
その瞬間、にのの目が変わり、片手を振り上げた。
…やばい。
翔「にのやめて!!」
智くんの頬にあたる、既のところでにのの手が止まった。
にのは、軽く舌打ちをすると、智くんを離した。
和「翔さん、行くよ。」
そう言うと、俺の手首を掴んでソファから立たせ、楽屋を後にした。
…何も言葉を発することもないまま、駐車場まで連れてこられ、にのの車の後部座席に2人で乗り込んだ。
和「…ここなら、大丈夫だから。」
そう言うと、遠慮がちに俺をぎゅっと抱きしめた。
翔「…に、の…」
和「…ん?」
翔「…智くんは、いつも無理して笑ってたのかな⁇」
和「…翔さん…」
翔「にの、来てくれて…ありがとね。
あのままだったら、きっと智くんが壊れてた。」
…嫌だったから、涙が出たわけじゃない。
嫌だったから、抵抗したわけじゃない。
嫌だったから、誰か来てくれと、望んだわけじゃない。
…俺なんかより、智くんの方が、よっぽど辛そうに顔を歪めてた。
翔「…ん、や…ぁ…」
逃げる俺の舌を捉えて、絡めてくる。
抵抗して、胸を手で押し上げると、その手首を掴んで、上で一つにまとめ上げられる。
翔「ふっ…くッ…ん…や、めて…」
俺の声を無視して、執拗に舌を絡めてくる、智くん。
クチュクチュという舌を絡める音が、耳に届く。
翔「あッ、や…」
智くんの手が、俺の服の中に入り込んできて、脇腹に触れた。
だ、誰か…早く来て!!
ギュッと目を瞑った。
その瞬間、体が軽くなって、手首の拘束も解かれた。
ゆっくりと目を開くと、目の前に…にのが智くんの胸ぐらを掴んで立っていた。
和「何やってんの!大野さん!」
智「…邪魔しないで、って言ったじゃん。」
その瞬間、にのの目が変わり、片手を振り上げた。
…やばい。
翔「にのやめて!!」
智くんの頬にあたる、既のところでにのの手が止まった。
にのは、軽く舌打ちをすると、智くんを離した。
和「翔さん、行くよ。」
そう言うと、俺の手首を掴んでソファから立たせ、楽屋を後にした。
…何も言葉を発することもないまま、駐車場まで連れてこられ、にのの車の後部座席に2人で乗り込んだ。
和「…ここなら、大丈夫だから。」
そう言うと、遠慮がちに俺をぎゅっと抱きしめた。
翔「…に、の…」
和「…ん?」
翔「…智くんは、いつも無理して笑ってたのかな⁇」
和「…翔さん…」
翔「にの、来てくれて…ありがとね。
あのままだったら、きっと智くんが壊れてた。」
…嫌だったから、涙が出たわけじゃない。
嫌だったから、抵抗したわけじゃない。
嫌だったから、誰か来てくれと、望んだわけじゃない。
…俺なんかより、智くんの方が、よっぽど辛そうに顔を歪めてた。
