A heart and wound
第2章 甘い、切ない。
…その瞬間、俺の中で何かが壊れる音がした。
俺は、潤くんの腕を掴み、ベッドに押さえつけると、潤くんに跨り、唇を合わせた。
潤くんは、すぐに俺を受け入れた。
舌で、潤くんの舌を捉え、喰いつくように、口内を犯した。
何度も、何度も角度を変えて、潤くんには、息継ぎの暇さえ与えない。
潤「…んっ…ふッ…は、んッ…つッ」
僅かな口の隙間から、潤くんの喘ぎが漏れ出し、それは、俺をより強く煽った。
我を忘れてすっかり堪能して、唇を離すと、潤くんは、瞳に涙を浮かべ、肩で息をしていた。
…何やってんの、俺。
和「…ごめん、潤くん。もう、寝よっか…」
すると、潤くんは、首を横に振った。
潤「…いいから、お願い。ニノの好きにして?…もう、苦しい。」
…引き返すのは、ここしかない。
分かっている。
きっと、この先に進むと、後戻り出来ない…だけど…
翔『お願い、にの…。俺、もう苦しいんだ。』
…あの日の翔さんと、重なったんだ。