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A heart and wound

第2章 甘い、切ない。

潤はイった瞬間に気絶してしまったようで、俺にもたれかかった。

…ハジメテなのに、無理させすぎたかな。

俺は、ゆっくりと潤のナカから俺を取り出し、潤をベッドに寝かせた。

潤の横の空いたスペースに腰を下ろし、片手で潤の髪を撫でる。

潤「…ん…しょ…くん…」

和「潤?」

どうやら、それは寝言のようで。

…潤は、苦しそうに顔を歪めて、涙を零した。

俺は、頬に伝ったそれを掬うと、潤のまぶたにキスをした。

…シャワー浴びよう。

俺は、立ち上がり、バスルームに向かった。

カラダを流しながら、考えるのはあの日…翔さんのハジメテを奪った日のこと。

もう、何年も前のことなのに、昨日のことのように覚えてる。

あの日の翔さんは、俺を求め、快感に溺れて、淫らで、最高にキレイだった。

そして、今日の潤くんのような…辛そうな顔をしてたんだ…

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