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A heart and wound

第3章 変化

和「あー美味かった!…そろそろ出かける準備しないとね。」

朝食を食べ終え、席を立とうとした時だった。

潤「…あ、あのさ、話があるんだけど。」

潤くんが、口を開いた。

俺は上げかけた腰を再び下ろした。

和「…何?」

潤「…好きなやつ、いんの?」

潤くんが、口を開いた。

和「え?潤♡」

潤「…いや、そうじゃなくって、真面目に。」

…正直、誤魔化そうと思えばいくらでも誤魔化せたんだけど。

でも、潤くんの目がすごく真剣だったから、それはしてはいけないと思った。

和「…いるよ。でも…その人が俺を見てくれることは、ないから。」

潤「…そ、なんだ。…それってさ、女?」

和「…んー男、かな?…不思議だよね、今まで男の人好きになったことなんてなかったのに。…2回目の初恋してる気分。」

そう言って、自嘲気味に笑った。

潤は、少し気まずそうな顔をしたけど、またすぐに口を開いた。

潤「…和って、その、男の人と付き合ったこと、ある、んだよね?」

和「…あるよ。カラダだけの関係になった人も、何人か。…でも、やっぱり、その人しか好きになれなかった。」

潤「和、あのね…俺もね、翔くんに出会って、初めて男の人を好きになった。…男の人を…しかもメンバーを好きになったなんて、認めたくなくて、色んな女の人と付き合った。でも、ダメだったんだよね。」

和「うん…分かるよ、すごく。…今は?いんの?」

潤「…相葉さんと、翔くんが付き合い始めてからは誰とも付き合ってない。」

そっか…俺はそうつぶやき、天井を見上げた。

…どうして、翔さんじゃなきゃダメなんだろう。

…俺も、潤も。

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