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A heart and wound

第3章 変化

スタジオに到着して、スタッフと挨拶を交わすと、楽屋へと向かった。

今日は、大ちゃんと2人で雑誌の撮影。

…なんだか大ちゃんと2人なんて、久しぶりだなぁ。

楽屋に入ると、すでに大ちゃんがソファに座って雑誌を読んでいた。

俺が入ってきたことに気付くと、顔を上げた。

智「あ、相葉ちゃん、おはよぉ♪」

雅「おはよーーー!大ちゃん!」

智「…朝からテンション高いねぇ。」

そう言い、ふふっと笑う。

雅「なんか、大ちゃんと2人って久しぶりだなーって思って、テンション上がっちゃった♪」

智「…翔ちゃんに誤解されるよ?」

引きつった笑いを浮かべながら、そう言われた。

雅「大丈夫!俺も翔ちゃんも信じあってるから♡」

…大ちゃんの顔が強張った。

けれど、それも一瞬で。

智「惚気ないでよー。」

そう言って、へにゃっと笑った。

雅「いーじゃん!話せる人なんていないんだもん!」

そんなこと言いながらも、大ちゃんは優しいから聞いてくれちゃうんだ。

…翔ちゃんのこと、好きなのに。

…そうするのは、俺のことも大事に思ってくれてるからなんだと思う。

…そんな大ちゃんに、気持ちを知っててわざとこんな話をする俺は、すげー最低なやつだ。

…大ちゃんのこと、俺だって大事だと思ってるよ。

もちろん、松潤も、ニノも大切な人。

でも、翔ちゃんのことになると、自制が効かなくなるんだよ。

…他の誰かを傷付けてでも、翔ちゃんだけは、手放さない。

…手放したくないんだ。

…余裕なんて、ない。

智「もー仕方ないから、聞いてあげるよ。何?」

雅「やっぱ、大ちゃん優しいー♪あのねっ…」

…心の中でごめんと呟いた。

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