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A heart and wound

第3章 変化

智Side

撮影は順調に進み、無事に終わった。

俺と相葉ちゃんは楽屋に戻り、次の仕事に行くために着替えをする。

雅「…大ちゃんさーなんか今日テンションいつもより高いよね?」

智「え、いや、そ、そう⁇」

…少し、動揺してしまった。

雅「なんかいいことでもあったの?」

智「う〜ん、特に思いつかないけど…」

雅「ふーん…俺の思い込みかなぁ⁇」

…こういう時の相葉ちゃんは、勘が鋭い。

今朝の翔ちゃんからのメールで、確かに気分は上がってたから。

雅「あ、そーだ。明日翔ちゃんとご飯行くんでしょ?」

智「え…あ、うん。」

知って…るんだ。

そ、だよね。

…言ってあるよな、恋人だもん。

雅「翔ちゃん、俺には言いづらい話もあるだろーからさ、話聞いてあげて⁇」

智「…うん…」

…今、すごい態度悪かったかも。

雅「…ん、ありがとう、よろしくね!じゃあ、収録あるから行くね〜」

そう言って、楽屋から出て行った。

…俺は、翔ちゃんに誘われて、翔ちゃんとご飯に行くんだよ。

…なんで関係のない相葉ちゃんに、そんなこと俺が言われなきゃいけないの?

ふつふつと湧き上がる、どす黒い気持ちに支配されそうになる。

…やめて、やめて、やめて。

俺は、俺はただ、翔ちゃんの、みんなの幸せを願いたいんだよ。

相葉ちゃんのこと、妬んだりしたくないよ…

今の、明らかな牽制、だよね。

そんなことしなくても、翔ちゃんは相葉ちゃんしか見てないよ?

それとも、、、

…俺は、想うことも、許してもらえないの?

そしたら、俺はどうすればいい?

…もう…分からないよ…

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