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A heart and wound

第4章 嫉妬

智「…相葉ちゃんにも、こういうこと、するの?」

…そう聞いたら、驚いた顔で俺を見て、

翔「で、出来るわけないじゃん!そんな恥ずかしいこと///」

顔を真っ赤にして、そう言った。

智「…他のメンバーには?」

翔「…それは、できるかな?…自然に繋いじゃう、安心するし。あ、でも智くんはなんか違う感じだなぁ。なんだろ、兄貴、みたいな?」

そう言って笑った。

兄貴、か。

…さっきみたいに抱きついてくれるのも、こうやって、手を普通に繋いでくれるのも、恋愛対象として意識してないからなんだろう。

そう思うと、すごく胸が苦しくて、涙が出そうになるのを、ぐっと堪えた。

智「…そっかぁ。翔ちゃんが安心する場所になれてるなら、嬉しいよ。」

そう言って俺も笑った。

…引きつった笑顔になってないかな?

大丈夫?

俺、笑えてる?

翔「ふふ、本当?…あ、そろそろだよ。」

そう言って、俺の手を引いて、少し歩くスピードを早めた。

俺は、翔ちゃんの背中を見ながら、少しだけ溢れた涙を気づかれないように、そっと拭った。

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