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A heart and wound

第5章 混沌

准「…てか何、その頬。…腫れてんじゃん。」

智「…なんのこと⁇」

准「隠そうとしても無駄だ、ばーか。…大体分かってるけどさ。」

…岡田っちは、関係を持っている男が俺の家にいる時に、俺の家を訪ねてきて鉢合わせになり、バレてしまった。

智「…説教は聞かないよ⁇…それとも、岡田っちも俺の相手してくれるの⁇」

そう言って、顎を掴み微笑んだ。

岡田っちは、そのまま、俺をただただ見つめ返してる。

准「…智がそれでいいんなら、俺は説教はしないし、もちろん、お前と関係を持つその他大勢の1人になるつもりもない。…ただ、心配はする。そんな辛そうな顔をされると。」

智「辛そうな顔⁇俺が⁇」

准「…まあ、なんかあれば言えよなぁ〜!」

そう言うと、逃げるように去っていってしまった。

…なんだったんだろ、一体。

まあいいや、俺も戻ろう。

重い足取りで楽屋へと足を進めた。

楽屋から出てきたのは、鏡で顔の腫れを確認したかったのもあるけど、翔ちゃんと2人きりでいるのが、限界だった。

それに…怖かった。

また、昨日みたいに理性を失っちゃわないかって。

…昨日の一件から、翔ちゃんの顔が見れない。

きっと、翔ちゃんも俺の様子が変なことに気付いてる。

…相葉ちゃんとも、どんな顔して会えばいいのか分からないや。

…ダメだ。

色んなことが重なり過ぎて吐きそう…

どうかこれ以上何も起きませんように。

…そう願いながら、歩を進めた。

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