テキストサイズ

A heart and wound

第5章 混沌

雅「…苦労しますよ、本当に。」

そう言って、翔ちゃんをソファに押し倒した。

翔「ま、雅紀…⁇ここ、楽屋だよ⁇」

雅「知ってるよ⁇」

翔「だ、誰か来るって…」

雅「知らないし。むしろ見せつけちゃおうよ…」

そう言うと、まだ何か抗議したそうな翔ちゃんの唇を塞いだ。

翔「…ん…ふぅ…」

そのまま、あっさりと舌を口内に侵入させ、逃げようとする翔ちゃんの舌を執拗に絡め取って、わざと音を立てて濃く、深く、キスをする。

翔「…はっ…あ…んっ…ふぅッ…」

翔ちゃんの喘ぐ甘い声と、いやらしいリップ音と、水音が、楽屋に響く。

…翔ちゃんの着ていた服に手をかけ、捲り上げようとした時、楽屋の扉が開いた音がした。

翔「…あっ…ん、ふっ、あ…」

翔ちゃんは刺激に耐えるのに必死で気付かず、喘ぎ声を抑えようともしない。

扉は、再び音を立てて閉められ、その場から遠ざかる足音が聞こえた。

…翔ちゃんのエロい声、聞かれちゃった。

さすがに、そろそろまずいかな…⁇

唇を離して、翔ちゃんの顔を見ると、呼吸は荒く、頬はほんのりと蒸気し、目はうるんでいて、その姿は、俺を更に煽った。

そこをぐっと堪えて、頬に手を添えると、ゆっくりと撫でた。

雅「…続きは、帰ったらね⁇」

翔「ば、っかぁ…じゃあ、今やるなよ…」

雅「…昨日会えなかったから、我慢出来なくて♡」

そう言うと、翔ちゃんは顔を更に真っ赤に染めた。

かわいいんだから、もう…

…こんなに翻弄されるの、初めてだよ。

余裕がない自分に、1番驚いてるのは俺。

…こんなに好きでたまらないこと、気付いてるのかな⁇

…翔ちゃんに離れられたら、俺、もう生きていけない気がするんだ。

そのくらい、愛してるんだ…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ