A heart and wound
第5章 混沌
智Side
エレベーターの前に差し掛かった時、ばったりニノと会った。
和「…あれ?リーダーと潤?…一緒だったの?」
松潤が、少し俺の後ろに隠れるように一歩下がった。
智「いや、今トイレで会ったんだよぉ〜」
そう言って、へらっと笑った。
ニノは怪訝そうな顔をして、松潤を見ている。
和「…ねぇ、潤?なんかあったの?」
一直線に松潤の元に向かうニノ。
近付いたニノは、松潤の顔を覗き込んだ。
潤「…大丈夫、だから。」
和「大丈夫じゃないでしょ?そんな顔して…後で聞くから。」
ニノはそう言うと、松潤の頭をわしわしと撫でた。
松潤が驚いたようにニノの顔を見ると、ニノが微笑んだ。
智「…えーっと、楽屋、行こう?」
俺が、声をかけると、
和「…あ、ごめん、おーのさん。いこいこー!」
そう言って、俺の腕に自分の腕を絡ませて、楽屋に向かって歩き出した。
智「歩きづらいんだけど…」
和「え?だめ?」
智「別に、そんなこと言ってないだろー」
和「あなた、本っ当私のこと好きですよねー」
潤「…はいはい。置いてきますよー」
そう言って、俺たちを追い越して先に進む松潤。
智「待ってよ、松潤!」
いつもの空気に戻った。
多分、ニノが意図的にしたこと。
…何度もそれに救われてきた。
楽屋の前にくると、松潤が足を止めた。
…ドアノブへと伸ばした手は微かに震えている。
それを見たニノが、松潤の肩を掴んで、扉から引き離すと、扉を開けて、楽屋へと入っていった。
…扉を開けた瞬間、松潤の肩がビクッと震えた。
和「おはよー!」
部屋の中では、翔ちゃんが1人、真ん中のソファに座って、新聞を読んでいる。
新聞から目を離し、ニノの方に顔を向けた。
翔「…お、おはよ!にの。」
和「…あれ?翔さん1人?」
翔「あ、相葉ちゃんはメイク行ったよ?…智くんはトイレかなぁ?」
そう言って、楽屋の入り口の方に顔を向けた翔ちゃんと目が合った。
翔「…って、2人も一緒だったの?早く入りなよ?」
そう言って、いつものように無邪気に笑う翔ちゃん。
楽屋の前で松潤は、顔を強張らせ、立ち止まったまま。
エレベーターの前に差し掛かった時、ばったりニノと会った。
和「…あれ?リーダーと潤?…一緒だったの?」
松潤が、少し俺の後ろに隠れるように一歩下がった。
智「いや、今トイレで会ったんだよぉ〜」
そう言って、へらっと笑った。
ニノは怪訝そうな顔をして、松潤を見ている。
和「…ねぇ、潤?なんかあったの?」
一直線に松潤の元に向かうニノ。
近付いたニノは、松潤の顔を覗き込んだ。
潤「…大丈夫、だから。」
和「大丈夫じゃないでしょ?そんな顔して…後で聞くから。」
ニノはそう言うと、松潤の頭をわしわしと撫でた。
松潤が驚いたようにニノの顔を見ると、ニノが微笑んだ。
智「…えーっと、楽屋、行こう?」
俺が、声をかけると、
和「…あ、ごめん、おーのさん。いこいこー!」
そう言って、俺の腕に自分の腕を絡ませて、楽屋に向かって歩き出した。
智「歩きづらいんだけど…」
和「え?だめ?」
智「別に、そんなこと言ってないだろー」
和「あなた、本っ当私のこと好きですよねー」
潤「…はいはい。置いてきますよー」
そう言って、俺たちを追い越して先に進む松潤。
智「待ってよ、松潤!」
いつもの空気に戻った。
多分、ニノが意図的にしたこと。
…何度もそれに救われてきた。
楽屋の前にくると、松潤が足を止めた。
…ドアノブへと伸ばした手は微かに震えている。
それを見たニノが、松潤の肩を掴んで、扉から引き離すと、扉を開けて、楽屋へと入っていった。
…扉を開けた瞬間、松潤の肩がビクッと震えた。
和「おはよー!」
部屋の中では、翔ちゃんが1人、真ん中のソファに座って、新聞を読んでいる。
新聞から目を離し、ニノの方に顔を向けた。
翔「…お、おはよ!にの。」
和「…あれ?翔さん1人?」
翔「あ、相葉ちゃんはメイク行ったよ?…智くんはトイレかなぁ?」
そう言って、楽屋の入り口の方に顔を向けた翔ちゃんと目が合った。
翔「…って、2人も一緒だったの?早く入りなよ?」
そう言って、いつものように無邪気に笑う翔ちゃん。
楽屋の前で松潤は、顔を強張らせ、立ち止まったまま。