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A heart and wound

第5章 混沌

潤「…リーダー?聞こえてる?」

智「あ、え?どした?なんか話しかけてた?」

…考え込みすぎて、全然聞こえてなかった。

潤「んもー!いいけどさ。」

そう言って、ぷいっと横を向く松潤。

智「拗ねないでよぉ、ちゃんと聞くから。」

そう言って、松潤の顔を覗き込んだ。

潤「別に拗ねてねーよ!」

そう言って、ケータイをいじりだした。

智「もー!まつもっさぁん、俺暇になっちゃうじゃぁーん」

ソファでは、翔ちゃんとニノがふざけてコントを始めていた。

智「…ニノと翔ちゃん、またやってるね?」

潤「もー慣れたよ。」

そう言って、2人で苦笑いを浮かべる。

その時、楽屋の扉が開いて、相葉ちゃんが入ってきた。

雅「ただいまぁ…って、まぁーた2人フザケてんの?どういう設定?」

そう言ってクスクスと笑った。

和「相葉さんも入るぅ⁇スポーツ選手の記者会見。」

雅「やんねーよ!」

翔「やっぱ、付き合ってくれんのにのだけだよー」

その翔ちゃんの言葉で、皆が笑う。

和「…俺はずっと付き合うよ、翔さん!」

潤「まーた、言ってる。」

雅「はいはいっと…リーダー!次、メイクだって!」

智「おわ、ありがとう!行ってくるわぁ。」

慌てて楽屋を出て、メイク室に向かう。

…頬のこと、メイクさんに頼まなくちゃ。

さっきみたいな、皆といる時間が、空気が、俺は大好きだよ。

…でもさ、皆が同じ人を好きになってしまった時点で、本当は壊れ始めてたんだよ。

…ごめんね、みんな。

俺は…これ以上、逃げるのは、見て見ぬフリをするのは、やめる。

智「…また、頬腫れちゃうかなぁ?」

苦笑いを浮かべ、メイク室へと入っていった。

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