A heart and wound
第5章 混沌
智「賑やかだねぇ。」
翔「ほんっとねー」
2人で、顔を見合わせてくすくすと笑った。
雅紀は、まだブツブツと文句を言っている。
雅「…ったく、ニノめ。あっ、翔ちゃん!今日もう仕事終わりだよね⁇俺もだから、一緒に帰ろ?」
翔「あ、うん。もう出る⁇」
雅「ちょっと待ってー!」
翔「はいはーい。」
…明日は、久しぶりに、2人とも揃ってのオフだし、ゆっくりできるかな。
今から楽しみで、顔がほころぶ。
智「なーに、翔ちゃん。ニヤニヤしちゃって。」
翔「べ、別に、ニヤニヤなんて…」
智「…妬ける。」
翔「え⁇」
智くんが、何かを言った気がしたけど、聞き取れなくて。
智「んーん、なんでもない!…俺とも、また飲んでね⁇」
翔「あ、うん。こちらこそ、楽しみにしてる!」
雅「翔ちゃん、お待たせ!帰ろっか?」
翔「うん。…じゃあ、先行くね、2人とも!」
雅「じゃあね〜」
智「ん、またね?」
潤「…お、お疲れ、さま。」
パタン、と扉が閉まった瞬間、雅紀が俺の手首を取ると、強く引っぱった。
翔「ちょ、ちょっと待ってよ、雅紀。痛いって!」
雅「…」
雅紀は、何も言わずにスタスタと歩いていく。
俺は、ただ黙って連れて行かれるしかなくて。
使われていない部屋の前で立ち止まると、扉を開け、躊躇なくそこに入り、その部屋の鍵を閉めた。
翔「ま、雅紀…」
雅紀は一瞬俺を見ると、片方の手首を掴んだまま、いきなりドンっと、壁に押し付けられた。
翔「…いっ…痛…」
そのままじっと俺を見つめる雅紀。
…その目は、行動とは裏腹にすごく優しくて。
だけど、どこか困ったような目で。
雅「…もー隙見せすぎなんだから。」
そう言って、俺にデコピンをした。
翔「…いったぁ!なんでだよ!」
雅「…続きは帰ったら、って言ったでしょ?…もしかして期待してた?」
翔「な、なわけないだろ!!」
雅「ふぅーん?」
そう言って、俺の鼻をぎゅーっと摘まむ。
翔「…んむぅっ!」
雅「まあでも…乱暴にしちゃってごめんね?」
痛かった?クリクリの目で聞いてくる。
翔「ほんっとねー」
2人で、顔を見合わせてくすくすと笑った。
雅紀は、まだブツブツと文句を言っている。
雅「…ったく、ニノめ。あっ、翔ちゃん!今日もう仕事終わりだよね⁇俺もだから、一緒に帰ろ?」
翔「あ、うん。もう出る⁇」
雅「ちょっと待ってー!」
翔「はいはーい。」
…明日は、久しぶりに、2人とも揃ってのオフだし、ゆっくりできるかな。
今から楽しみで、顔がほころぶ。
智「なーに、翔ちゃん。ニヤニヤしちゃって。」
翔「べ、別に、ニヤニヤなんて…」
智「…妬ける。」
翔「え⁇」
智くんが、何かを言った気がしたけど、聞き取れなくて。
智「んーん、なんでもない!…俺とも、また飲んでね⁇」
翔「あ、うん。こちらこそ、楽しみにしてる!」
雅「翔ちゃん、お待たせ!帰ろっか?」
翔「うん。…じゃあ、先行くね、2人とも!」
雅「じゃあね〜」
智「ん、またね?」
潤「…お、お疲れ、さま。」
パタン、と扉が閉まった瞬間、雅紀が俺の手首を取ると、強く引っぱった。
翔「ちょ、ちょっと待ってよ、雅紀。痛いって!」
雅「…」
雅紀は、何も言わずにスタスタと歩いていく。
俺は、ただ黙って連れて行かれるしかなくて。
使われていない部屋の前で立ち止まると、扉を開け、躊躇なくそこに入り、その部屋の鍵を閉めた。
翔「ま、雅紀…」
雅紀は一瞬俺を見ると、片方の手首を掴んだまま、いきなりドンっと、壁に押し付けられた。
翔「…いっ…痛…」
そのままじっと俺を見つめる雅紀。
…その目は、行動とは裏腹にすごく優しくて。
だけど、どこか困ったような目で。
雅「…もー隙見せすぎなんだから。」
そう言って、俺にデコピンをした。
翔「…いったぁ!なんでだよ!」
雅「…続きは帰ったら、って言ったでしょ?…もしかして期待してた?」
翔「な、なわけないだろ!!」
雅「ふぅーん?」
そう言って、俺の鼻をぎゅーっと摘まむ。
翔「…んむぅっ!」
雅「まあでも…乱暴にしちゃってごめんね?」
痛かった?クリクリの目で聞いてくる。