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A heart and wound

第5章 混沌

雅紀Side

買い物を終えて、翔ちゃんのマンションへと向かった。

今は翔ちゃんの家の前。

俺は両手に荷物を抱えて、扉が開くのを待っていた。

雅「しょーちゃん、はやくぅ〜重いんだけどぉー」

翔「待てって!すぐ開けるから!」

おっかしーなーなんて言いながら、鍵穴と奮闘している。

…ほんっと、不器用だなぁ。

翔「あ、あいた!!」

そういうと、ドヤ顔で振り返り、俺を見た。

雅「いやいや、そんなドヤ顔することじゃないから。ほら、早く入って!」

翔「…んだよ〜」

床に置いてあった荷物を掴むと、少し不満気に家の中に入っていく。

…なにこの人。

本当に30過ぎてんの?

俺は、翔ちゃんに続いて玄関に入ると、まだ不満気な様子の翔ちゃんの腕を掴み、振り向いた翔ちゃんの唇にキスを落とした。

雅「…まだ、不満⁇」

唇を離して真っ赤な顔の翔ちゃんにニコッと笑って問いかける。

翔「…ご、誤魔化されたわけじゃねーからな‼︎」

そう言うと、ドスドスと効果音がつきそうなくらい大袈裟に、部屋の中へと入って行った。

雅「ほんと…かわいいんだから。」

ニヤッと笑って、追って中に入った。

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